1960年代に開発された「アラミド繊維」は、高強度、軽量、しなやかという特徴から、タイヤの補強材、光ケーブルの補強材、プリント基板、防弾チョッキなど、さまざまな産業分野で用いられてきました。
ファイベックス株式会社の「ハイゼラス工法」は、このアラミド繊維をコンクリート構造物などの補強材として活用する工法です。
1990年、アラミドロッド(製品名:フィブラロッド)がプレストレストコンクリート(PC)橋に初めて適用され、その後、浮橋、検査路床版、マクラギなど、PC構造物の緊張材として多数採用されてきました。
また、非導電性・非磁性といった特性も活かし、先端研究施設のコンクリート補強材にも使用されて来ました。
1992年に開発されたアラミドシート(製品名:フィブラシート)はビルの柱補強に用いられ、これまでに道路橋や鉄道橋の橋脚・床版の補強、倉庫の床補強など、劣化した構造物の補修・補強などに数多く採用されています。
その後も新製品が開発され、適用分野が拡大しています。
アラミドシートを既存建物の柱・梁部材に巻き付け,樹脂で接着することにより、部材のせん断耐力、変形性能を改善する工法です。
壁の取り付いた柱やスラブ付き梁では、壁やスラブに貫通孔をあけアラミド帯シートを通すことにより閉塞型として補強ができます。
ハイゼラス工法は(財)日本建築防災協会の技術評価を取得しています(建防災発第2497号)。
詳細はファイベックス株式会社のサイト内『ハイゼラス工法』のページをご参照ください。
施工前
施行中
施工後